今回は『何を捨て何を残すかで人生が決まる』より、私たちが身軽に生活するために見直すべき5つの項目について書いていきます。
こちらの本は「持たない生き方」を目指す本です。
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「持たない生き方」とは?
まずは前提条件として「持たない生き方」を理解する必要があります。本の中では以下のように語られています。
大事なのは、ものを減らすことではなく、自分にとって必要なものを見極め、それを選び取り、見た目ではない豊かさを手に入れること。つまり、自ら考え、選択し、幸せに、自由に暮らしていく生き方の提案。それが持たない生き方です。
自分が幸せを感じる生活をするためには、時間の使い方や誰と付き合うか、働き方などを真剣に考える必要があります。
真剣に考えるほど、自分にとって大切なものとそうでないものが明確に見えてきます。この時、大切でないと判断したものは世間の常識に反していても手放すことが重要です。
著書内では「捨てる勇気を持ち、実践すること」とアドバイスしています。
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何を見直すべきか?
様々な実践通して、自分にとって必要なことを見極め、価値観を確立させることが重要だということはわかってもらえたと思います。
ここからは実際に何を見直すべきかを簡潔にまとめていきます。下記に記した項目について、自分が本当に望んでいるものは何かを考えることで「持たない生き方」がぐっと近づきます。
1.常識
一番初めに常識を疑い、見直すべきだと本書ではコメントしています。
周りを気にして自分の思考や行動を変えてしまっては自分らしいライフスタイルは作れません。他人と自分を比べて自分はできないと考えるのは誰がが作った価値観で自分を縛っていることと同じ。周りと比べて行動を合わせると自由を失いかねません。
自分らしい持たない生き方を実践、実験するためには世間的な常識や幸せ感とはずれることもあります。
まずは、なんとなく信じている常識から見直してみましょう。今私たちが何となく考えている常識や幸せはひょっとしたら誰かが考えているものかもしれません。
まずは自分の望むライフスタイルをイメージすることから始めてください。そして、イメージと現在の自分を比べて修正します。自分で考えて行動していくうちに周りの目や常識は気にならなくなってくるはずです。
2.物
昔は物を持つことで幸せを得る時代だったけど、いまはどうでしょう?
先ほども少し書いたように、物が増えると生活レベルを守るために働く必要が出てきますし、生活スペースも必要になります。そして、新しいものを買うためにまたお金を使うというサイクルが生まれ、自由度が減ってしまうのです。
また、私がもう一つ書いているブログ「片づけ生活」でもたくさん書いているように収納するものが増えると収納するのに手間と時間、テクニックが必要になって大変です。
現在はインターネットも、サービスも充実しているので、多くの者を持たなくも充実度の高い生活ができます。ぜひ強制されて捨てるのではなく、自分の意志で「あえて」物を捨ててください。
本当に重要なものに囲まれて生活すると身軽になりますよ!
そして、お金の使いどころを物ではなく経験に使ってみることを本書では進めていますが、自分もその通りだと思います。
物質的な幸せから精神的な幸せへ。自分にとって大切なものだけに囲まれて、自分の心が満足する生活を目指しましょう。
3.人間関係、つながり
人間関係も見直すべき項目に入ります。
学校などで先生の意見を素直に聞いたり、記憶するいわゆる「協調性」が重要視されてきました。今でも学校ではそうかもしれませんね。
しかし、これからは社会のルールが変わってきているので、自分で判断することの重要性が高まってきました。
仕事でいえば「終身雇用で一つの場所に居続けることが重要」→「変化し続けるから対応することが重要」といった変化です。
自分で判断するというと人の言うことはすべて否定してわがままと貫くというイメージを持つかもしれませんがそういうことではありません。
本書で述べている人間関係の理想はお互いの個性を尊重しつつも、自分の意志はぶれず、自分で物事を判断できるというものです。
この意識がこれからの人間関係の形成で重要な考え方です。本書ではこの考え方を軸に、3つほど人間関係について述べています。
- 人脈づくり:自ら招待生のコミュニティを作る
- 目標を持って行動することで学校や会社の人脈が意味のあるものになる
- 一人の時間を大切にする
本書の通りにすれば必ず良い人脈が得られるとは限らないかもしれません。それでも、自分の人生を真剣に考えながら相手を尊重できれば、何物にも代えがたい強い人間関係が生まれるでしょう。
4.仕事
仕事も見直していくと、持たない生活に近づきます。例えば下記の通り、
- 無意味に重いカバン
- 書類や会議
- 長文メールや手書きの手紙
ほかにもあるでしょう。私たちは仕事をしているときに、意外と無意識に無駄なことをしていることがあります。
本書の中では仕事が長い人の共通点として以下の2つを上げています。
- 成果につながらない作業の多さと、それにかける時間の長さ。「作業時間=仕事」になっている
- やらされ感をもって仕事をしている。効率化の努力や工夫をしなくなり、作業時間が長くなる
仕事の質は仕事外の時間が重要です。
プロのスポーツ選手は試合でプレーをして活躍しています。しかし、大半に時間は練習、トレーニング、食事、生活など試合意外に多くの時間を費やします。なぜなら試合外の活動が試合のパフォーマンスを高めるからです。
私たちでいえば仕事をしている時間が試合の時間といえます。ということは仕事以外の時間を有効活用することが、仕事で自分の望む状態を作るためには大切です。
インプット(読書やPodcast)をしたり、異なる環境に身を置く時間を確保してください。
これからの時代は、どこにいても通用する人になりたいと願う人は多いと思います。その時に、仕事以外の時間で様々な経験をしたり、勉強をしてる人のほうが選択肢を多く持つことができるでしょう。
会社を転職しても、会社の外に出ても、個人として稼げるビジネスのスキルを身に着け、自由に楽しめるライフスタイルを作る。「自ら考え、選択し、幸せに、自由に暮らしていく生き方=持たない生き方」が近づくのではないでしょうか。
5.お金
人生の選択を行う上で避けて通れないお金も、見直すべき項目にもちろん入ります。
自分にとって重要なことを選び取る生活のためにはお金を稼ぐ能力以上にお金を上手に使う能力が重要です。
お金の使い方を知らないと、年齢を重ねても、収入が増えてもお金の苦労が消えないからです。「お金を稼ぐ能力」と「お金を持ち続ける能力」は別物。支出を管理して、お金をコントロールしてこそ、自由な暮らしができるのです。
具体的には支出を以下の3つに分けてください。
- 投資:リターンがあるお金の使い方
- 消費:生活費など必ず使わなければいけないお金
- 浪費:無駄遣い。なくてもいいものに使ってしまうお金
ポイントとしては投資を増やし、消費を減らし、浪費をゼロに近づけていくことです。
英会話スクールに通い、英語をマスターする。ジムに通って、個人トレーナーをつけて健康を維持する。知見を広めるために旅に出る。将来の自己投資のために節約して、貯金する。これらはすべて「投資」です。
勉強する時間を確保するため、都心の職場の近くに引っ越す。最近のノートパソコンやスマホを購入する。約束の時間に間に合わせるためにタクシーを使う。こういった支出は「消費」です。
要もないのに出かけて行ったセール会場で、安くなっているからとブランド品を買ってしまう。計画も立てずに痩せたいからと深夜にネットショッピングでダイエットグッズを購入する。こういった使い方、買った瞬間から価値が落ちていくモノを選ぶのは、すべて「浪費」です。
本書の中では、生活費を現状の半分にすること、自己投資の資金を確保して給料から天引きすることをおススメしています。使う使わないの選択をするのは自分だからこそ、ぶれない使い方のルールを決めましょう。
まとめ
自分にとって重要なことを選び取るためには日々、考えて、本当に重要かどうかを確かめるしかありません。
この記事では本の中からこれらを見直して、必要などうかを検討すれば生活の自由度が上がり、持たない生き方ができるという5つの項目をまとめました。
ぜひ本を参考に、考えてみてください。一つでも生活が変われば儲けものだと思いますよ!
これらを考え、自分にとって重要なことを選び取るのは、私が普段片づけ生活のYouTubeなどで提案している「片付け」の考え方に近いものがあります。
ぜひこちらも参考にしてください!