今回は「より少ない生き方 ものを手放して豊かになる」を参考に物を減らしてスッキリさせることのメリットを書いていきます。
「より少ない生き方 ものを手放して豊かになる」という本の内容ざっくりまとめ
この本は日本でのミニマリストブームを起こしたきっかけの本といっても過言ではありません。ミニマリズムという考えを丁寧に解説しています。
- ミニマリストとは何か
- ミニマリストになぜなると良いのか
- 具体的に何をすべきなのか
- ミニマリストになった後私たちはどのように生きるべきか
大まかな章立ては以下の通り
- 1~3章:ミニマリストの定義と重要性
- 4、5章:ミニマリストを拒むもの
- 6~8章:ミニマリストを実践する方法(物の減らし方)
- 9章:ミニマリストを維持する方法
- 10章:家族でミニマリストになる方法
- 11~13章:いらないものを手放した後、本当に大切なものに集中する自由について
本の分量がかなりありますが、丁寧に読むと自分の身の回りのものを減らしすっきりした生活を送ることができます。
この本で説明してくれているミニマリストに近づけば近づくほど、生活が豊かに感じられるようになるでしょう。おすすめの一冊です。
この本での示しているミニマリズム、ミニマリストとは?
人によって定義は異なると思うので、この記事では本の中で定義されているミニマリストを元にします。
ミニマリズム いちばん大切にしているものを最優先にして、その障害になるものはすべて排除すること。ミニマリズムのいいところは、ものが減ることではない。 本当の利点は、豊かさが増えることだ。
ミニマリストとはこのミニマリズムを実践する人だといえます。
ミニマリストであるメリット
ですので、この記事では大切なものを優先して(物も、時間も)、障害となるものをすべて捨てたときに生まれるメリットをまとめます。
物を捨てることに抵抗がある人もミニマリストという考え方の根本を学び、メリットがあることを理解できるとスッキリさせたいと思えるかもしれません。
時間とエネルギーが増える
私たちは日々、物を買っているので忘れがちですがモノを持つには時間をエネルギーが必要です。物を買うまでに行うことを思い出してください。少なくとも以下のようなことをするはずです。
- お金を稼ぐ
- 調べる
- 購入する
- メンテナンスする(掃除したり、充電したり、修理したり)
- 収納する
- 壊れたら処分する
- 新しいものを探す
どうでしょう、このように書き並べると時間やエネルギーを使っていると思いませんか?
物を減らすと上に書いた行動分の時間とエネルギーを増やせるはずです。物に費やしていた時間を自分にとって楽しいこと、人の役に立つことに使ってみませんか?
お金が増える
書くかどうか悩むくらい当たり前のことですが非常に強力なメリットです。
物やサービスを買う量が減れば使うお金が減ります。そうすればその分のお金は増えますよね?例えば以下のように4,000円のものがあった時に、買わなければ本来使う予定だった4,000円は手元に残ります。当たり前ですね
もちろん、必要なものもあると思うので何も買うなとは言えませんが、物を増やしすぎない、買いすぎないようにすると経済的に楽になるという側面は意識して損はないと思います。
今までできなかったことにお金を使える
お金の使いどころが変わると考えるとわかりやすいです。
使わなくなったお金を別のところに出せます。すると、今までできなかったことができるでしょう。例えば、
- ちょっと贅沢なものを食べる
- 友人との旅行や食事などの交流
- 家族サービス
- 慈善事業に使う
- 健康のためにスポーツジムに行く
- 人間ドッグを受ける
などがあります。実は、自分たちが知らないだけで人生が豊かになるようなお金の使い方はたくさんあります。一緒に探していきたいものですね。
自由が増える
物が増えると行動に制限がかかります。住む場所はもちろん、維持するためのお金や時間、常に欲求がある精神的な負担等々。無意識にいろいろな制約をたくさんのものによって作っているのですよ私たちは。
ですので、物を減らすとスッキリするだけではなく自由が増えます。
例えば、ノマドワーカーになって世界中を旅したいというときにも荷物が少なければいつでも、どこにだってフットワーク軽くいけますよね。家族で住んでいても荷物が少なければ人を家に呼びやすいですし、家の中で遊んだりいろんなことができるでしょう。
ストレスが減る
本の中で、分かりやすい例を示しています。
ここで2つの部屋を思い浮かべてみよう。1つの部屋はものがたくさんあって散らかっていて、もう1つの部屋はものが少なくてすっきり片づいている。どちらの部屋が、あなたを不安な気持ちにさせるだろう? そして、心が落ち着くのは?
物が多すぎるとイライラが増えます。減らしてみるといかにストレスが多かったのかがわかりますよ
環境にやさしい
消費が多すぎると環境に悪いです。
もちろん、一人の消費を減らしたからと言って環境が劇的に良くなるわけではありません。それでも、過剰に使いすぎない、過剰に買いすぎないということを意識するだけで生活もスッキリして環境に配慮できるのであれば一石二鳥じゃないですか。
質の良いものを持てる
お金も節約できて、場所もスッキリすると本当に必要なもの、質の良いものを買うことができます。
お金がないからと妥協して買った安い椅子ではなく、座っていて腰が楽な良い椅子を買ってもお金が足りるはずです。
ミニマリズムはただの倹約とは違う。ミニマリズムはひとつの哲学であり、ものが多ければいいのではなく、質のいいものがいいという考え方だ。
物を買いすぎないようになれば良いものを買っても食べてもお金が無くならないはずです。
コミュニケーションが充実する
私たちの生活の中で物を買う、消費することに関する話題は意外と多いものです。
「あれが欲しい」「安くなってる」「お買い得品だから買いに行かなきゃ」
こんなことを話していることって多いですよね。物が減って、買いたい欲求をコントロールできるとこういった会話が減ります。
その分、楽しかったことや雑談、気持ちなどコミュニケーションの充実を図れます。充実したコミュニケーションは人生の幸福に直結しますよ。
人に面倒をかけない
両親が定年になったり、亡くなったり介護が必要になるタイミングで実家に行ったらモノがあふれていて子供たちが大変な目に合っているという話を聞いたことはありませんか?
テレビや雑誌、ネットのコラムで見たことがある人もいるかもしれません。
私たちも片付けの相談で時々耳にします。じつは物が多いせいで家族や子供たちが大変になってしまうという事例は本になるほどよくあることなのです
もし、自分の身の回りがスッキリしていれば、子供や家族の負担を減らせます。家族のためになると思えばモノを減らすモチベーションも上がりませんか?
人と比べなくなる
物を買いたいという理由の中に人と比べるということがあります。
- みんなが持っているから
- 買わないと恥ずかしいから
- 自慢したい
このような理由で物を買っても心が充実しませんし、なによりこれらの欲求は際限がありません。いくら高級なものをたくさん買ってもきりがないのです。
物を減らし自分が本当に願うものに囲まれて、充実した生活を送れればこのような欲求はグッと減ります。
満足できる
この本でいうミニマリズムを達成できると人生の満足度が格段に上がります。ここは本書を引用して終わります。このメッセージは原文のまま味わってほしい。
自分が不幸なのはある特定のものを持っていないからであり、それさえ手に入れば人生に満足できる。私たちは、そんなふうに考えがちだ。しかし、物質的な所有物は、絶対に心を満足させてはくれない(何かを買っても、すぐにまた不満になるのがその証拠だ)。際限なくものを追い求めるのをやめたとき、そこで初めて人生の不満の正体がわかるだろう
身の回りを減らして豊かな生活を目指す
今回は「より少ない生き方 ものを手放して豊かになる」という本を元にミニマリストになると得られるメリットをまとめてお話しました。
ミニマリストというとすべて捨てて何も買うなという極端な意見を聞くことが多いかもしれません。実際、ミニマリズムを実践すると買い物の量は減りますし、今持っているものを減らすことになります。
しかし、本質はそこではなく自分の大切なことに焦点を当てて豊かに暮らすことこそがミニマリズムで重要なことですし、豊かな暮らしができる人こそミニマリストです。
これが私たちの目指す片付けでもあります。
一緒に豊かな暮らしを目指しましょう!