イーロンマスク氏が学校を作っているらしいので、思ったことを書きます。個人的には、松下村塾と似ているのかなという気がしています。
イーロンマスク氏が作った学校とか興味しかわかないのだが…
BUSINESS INSIDERの記事でイーロン・マスク氏が2014年に自身の5人の子どものために、「アド・アストラ(Ad Astra)」という秘密の学校を設立したと書かれていました。
どうやら情報が全く公開されていない学校とのことで、まさしくベールに包まれている学校と言えますね。秘密といわれると余計に気になる…。調べる手段はないんですけどね。
倫理と道徳がメイン?
アド・アストラの何に興味を持ったかというと、教育方針です。
BUSINESS INSIDERの記事によると、アド・アストラは学年という概念がなく、倫理や道徳についての会話を重視しています。
「学年という概念はない」と言うマスク氏は、学校を工場の組み立てラインのように扱うのではなく、「それぞれの素質や能力に合った教育を提供する方が理にかなっている」と説明した。
「生徒数31人という小さな学校のこだわりの1つが、倫理や道徳に関する会話だ。これらの会話は、子どもたちがいつか直面するかもしれない、現実世界で起きている事例について議論することで展開される」
生徒にある状況に対する質問を投げかけ、道徳的・倫理的思考を磨きます。例えば、以下のような質問。
湖の畔にある小さな町を想像してほしい。ここでは住民の大半が、1つの工場に雇用されている。しかし、工場は湖を汚染し、その生き物を殺している。あなたならどうするだろうか? 工場を閉鎖すれば、皆、失業してしまう。一方で、工場を稼働させ続ければ、湖はダメになってしまう。
う~ん、大人が考えてもかなり悩むであろう問題です。こんな質問を投げかけられ、考え続けていたら倫理的な思考が身につきそう。
松下村塾に似てね?
んで、この教育方針を見ていると、対話を重視していること、目標について同じ目線で語り合うところなんかが松下村塾と似ているのかななんて勝手に思うわけです。
『覚悟の磨き方』に松下村塾についてこんなことが書いてあります。
一人ひとりを弟子ではなく友人として扱い、お互いの目標について同じ目線で真剣に語り合い、入塾を希望する少年には「教える、というようなことはできませんが、ともに勉強しましょう」と話したという。
教育は、知識だけを伝えても意味はない。
一人でいれば、読書をして、自分と向き合う。
仲間と要れば、議論をぶつけて、志を語り合う。
『覚悟の磨き方』p9、244一部抜粋
エド・アストラで具体的にどのような教育がなされているのかわかりませんし、吉田松陰と松下村塾についても勉強不足なので断言は全くできませんが、芯の部分で似ているところがある気がするんです。
これからの子供たちの未来を真剣に考えていること、ただ知識を詰め込むのではなく心についての内容を重視していること、語り合うことを大切にしていることなんかは共通点があるんじゃないでしょうか?
年齢や身分に関係なくこれからの世界や目標、志、道徳観などを真剣に話し合う場って基本ありませんから非常にうらやましいですし、わたしも改めて真剣に考えていきたいなと思うばかりです。
参考図書、文献等について
今回主に取り上げたのは以下のBUSINESS INSIDER Japanの記事です。
学ぶのは、倫理と道徳? イーロン・マスク氏が作った謎の学校の正体(BUSINESS INSIDER Japan)
そして、取り上げた本は以下の本。
「志を持って生きる覚悟」を持つことができる良い本です。
そして、イーロンマスク氏について知りたい方はこちらの本をどうぞ。