副業をしていたり、自分で個人商店を切り盛りしている人は口コミ・バズリを起こしたいのではないでしょうか?
近所で話題になったり、ネット上でバズればそれを起点にビジネスが軌道に乗ります。
しかし、たいていは「口コミが起こればいいな」「ネットでバズッてくれないかな?」と願ってはいるものの、どうすれば話題になるかわからずに仕事をしています。いわゆる「バズリ待ち・口コミ待ち」です。
情報にあふれている昨今では待ちの姿勢ではお客様が話題にしてくれることはありません。自分から話題になるような仕掛けを作る必要があります。
今回紹介する本がこちら。
口コミを引き起こして商売を成功させようという本です。
何かを宣伝したいという時に口コミほど強力なものはないでしょう。デジタルな時代になってもそれは変わりません。むしろ、インターネット全盛の今こそ口コミの重要性は増しています。
私たちは日々、様々な商品を口コミから買っていませんか?この事実こそが口コミの強力さの何よりの証拠です。
データでわかる口コミの威力
ネットでバズる、口コミで話題になると商売で有利ということは多くの人が知っていると思いますが、実際にどのくらい効果があるのでしょうか?いろんなデータを整理しつつ、口コミの有用性を確認します。
マイボイスコム株式会社が商品購入の決め手は何かをアンケートしています。このアンケートでは食品・飲料購入時の情報源と家電製品購入時の情報源についてのアンケート結果をまとめています。
まずは食品・飲料購入時の情報源。「テレビ」「商品パッケージの説明、店頭の情報」が約50-60%です。

こうやってみると、口コミから商品を買っていないように思えるかもしれません。しかし、「家族」「友人、知人」、「クチコミサイト・比較サイト、掲示板など」、「オンラインショップの商品情報、口コミ」を合わせると35%を超えています。
これらの項目は「誰かの紹介、口コミ」を示しているので、口コミの割合が高いことがわかります。これを見逃してよいわけがありません。
もう一つ家電購入の決め手となる情報についてのアンケートも見てみましょう。

こちらも口コミに関係する項目を抜き出してみると「クチコミサイト・比較サイト、掲示板など」、「オンラインショップの商品情報、口コミ」、「家族」、「友人、知人」、「ブログ、SNS、Twitterなど」があります。SNSも誰かの感想を探していると考えて口コミ扱いしています。
これらの割合を合わせると約55%を超えます。
これらを見ると商品を買う時に誰かの感想、いわゆる口コミをさん恋にしているケースが非常に多いことがわかります。
SNSから商品を買うということが口コミの威力の何よりの証拠
「最近はSNSから商品を買うことが多いから口コミってそんなに重要ではないのでは?」という意見もあるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。SNSから商品を買う場合とは、自分の友人、または信頼しているインフルエンサーが投降している商品についての情報を元に商品を買う時にほかなりません。
これって「だれかが商品について話していたから気になった」ことにほかなりません。要はSNSだって口コミです。こちらの記事を見るとSNSと口コミの重要性がわかります。
関連記事:SNS投稿動画が購入のきっかけ約6割! 動画で事前確認は、インスタ55.0%
企業からのSNSの発信ではない投稿をみてみましょう

約6割の女性がSNSで見た商品紹介動画が買い物のきっかけになったと回答しています。10代、30代は7割以上、20代に至っては8割以上の女性が商品紹介動画を買い物の参考にしています。
使ってみた人の感想を参考にしているので、ネット上の口コミをもとに商品を買っているといえるでしょう。さらに、どれくらいの頻度で見ているのかを確認するとこんな感じ。

かなり頻繁にSNSの投稿を射ていることがわかりますね。毎日見ている時点で「自分が信頼している人の口コミ」が知りたいのはわかってもらえると思います。
さらにアンケートの中身を見てみると、「コメント欄」も重視しているという人が多いので驚き。


信頼している動画投稿者の紹介動画(口コミ)だけでなく、同じ動画を見ている人の口コミも知りたいと思っている人が約半数います。これで、口コミをどれだけ重要視しているかがわかるでしょう。
さらにダメ押しで、コスメのEC利用に関する調査【2020年版】をチェックすると、コスメのECサイトの商品ページで重要視する項目は口コミやレビューだという結果が出ています。

さらに最近(2023年現在)は「TikTok売れ」なるワードも出てきました。
「TikTok売れ」とはTikTok内で紹介された商品やコンテンツが爆発的な拡散を経てトレンド化しヒットすることを指した言葉です。TikTokならではの「スマホ全画面に映し出される縦型ショートムービー」によって商品魅力がダイナミックに波及していく特徴を持ちます。
「TikTok売れ」が起きる理由は?どんな商品が売れるか┃成功事例より
インターネットの普及により口コミというのはもはやビジネスで成功するための重要ポイントになっていることが分かるでしょう。
これだけ書けば口コミが宣伝をするための最強の武器であることは疑いようがありません。
口コミは重要だけど…

これくらい書けば口コミが重要であることはご理解いただけると思いますが、「偶然発生するもの」というイメージがありませんか?例えば、
- 良い商品を作り、品ぞろえを充実させてメディアが来る、口コミが発生することを祈る
- 自分のSNSやYouTubeでたくさん発信して、投稿がバズるのを待つ
基本的にこちらから口コミやバズるのを祈ったり待つことしかできないから、威力があるのはわかっていても受け身になりがちですよね。
では、ここから本題に入りましょう。
口コミを引き起こすポイント4選
『口コミ伝染病』という本は、常識だと思われている以下の内容を否定しています。
- 顧客満足を高めることにより、口コミは起こる。
- 商品品質を良くすれば、口コミは起こる。
- 良い口コミよりも、悪い口コミのほうが、早く伝染する。
- 口コミは、お客がするものである。
詳細や理由は本書にお任せします。これらの常識がそうでないというのであれば口コミはこちらから仕掛けられるものであるという話になります。
口コミを一〇〇%コントロールすることはできないが、二〇%でもコントロールできればいいのだ。なぜなら、ライバル会社は、口コミが起こることを祈るばかりだからである。
あなたは祈りに任せない。
『口コミ伝染病』より
こちらから仕掛けましょう。
1.口コミが起こりやすい業界かどうかを把握する
「口コミ伝染病」なんてタイトルで本を書いているのですが、著者は以下の内容も否定しています。
口コミは、どんな業界でも、最高の宣伝媒体である。
口コミが起こりにくい業界があることも認めています。そのうえで、口コミが起こりやすい業界のノウハウを参考にしながら、口コミを起こせるように工夫することを勧めています。
自分が宣伝したいものがあって、どうやって口コミが起こるのか、バズるのかを知りたいときは口コミが発生しやすい業種を調べると良さそうです。他業種から学べることは多そうですね。
ここら辺の内容は本書を読みながら、自分で宣伝したいものをどうやって口コミを起こすのかを考えると非常に良い頭の訓練になります。
2.しゃべりたくなる感情の引き金を引く
本書いわく、思わずしゃべってしまいたくなる引き金があります。本の中では7つあります。すべて書くとネタバレも甚だしいので、気になった項目を3つ上げると以下の通りです。
- スキャンダル
- 物語
- 裏の欲求
この引き金を引けるような話題を提供するとお客側から思わずしゃべってしまうとのこと。たしかに、芸能関係でもここら辺の話題ってたくさんの人の興味を引き付けますもんね。
3.口コミの伝染プロセスで鍵となる条件を設定する
いざ口コミを起こそうと思ったときに重要な要素があります。本を元にすると、6つの条件をチェックするべきです。
『口コミ伝染病』より
- 伝染させる人
- 話題になる商品
- 話される場所
- 話題となるきっかけ
- 伝えられるメッセージ
- 記憶に粘りつくツール
言われてみると当たり前なのですが、こうしてプロセスと言語化すると何をすべきなのかが明確になります。
4.5つのステップで口コミが起こる準備をする
ここの部分のノウハウは最も重要な部分なのでぜひ買ってお読みください。
この記事で意識してほしいのは口コミが起こる準備を自分で積極的にするということです。待つのではなく、口コミをしたくなるような仕掛けをすることで確率を上げるのだという発想を持ってほしい。
これはアナログでも、デジタルでも変わらないと思います。
必ず成功するとは限らないが、始めなければチャンスもない

他の広告媒体同様、100%成功する口コミを起こす技術など存在しません。
そんなものがあればみんなお店には行列がうまれ、投降したSNSはバズリマ来るはずです。残念ながらどれだけ計画して、実行しても失敗することはあります。
しかし、始めなければ口コミを引き起こすこともできません。努力する人にしかチャンスは来ないというわけです。
以上、『口コミ伝染病』を読んでの要約と感想でした。読みやすいので、何かを宣伝したい人は是非一読を!