今回は子供のスマホ利用率が高いというデータを見つけたので共有しつつ、子供のスマホ利用について感じたことを書いてみようと思います。
そのうえで、スマホを使わせていたら頭が悪くなるのか?重要なことは何なのかなどのテーマについて意見を書いてみる予定です。
実際のデータや記事を引用しつつ役に立つ情報が提供できれば幸いです。では、さっそくデータを示すことから始めましょう。
予想以上に高い子供のスマホ利用率!
小学生のスマホ利用について
まずは小学生のスマホ利用について調べたことを共有します。
下の図が小学生のスマホ利用率
小学生のスマホ利用率
スマホ、携帯利用率について、中学生の利用率が高いことは想像できますが、小学生の利用率は40~70%自分の予想よりも高かったです。このデータを見る限り、関東圏に関しては小学生がスマホ、携帯を持つことは割とあることがわかります。
スマホを持つきっかけ
子供の安全を親が心配していることがきっかけになっていることが多そうだなと予想されます。それにしても、小学生でもキッズケータイではなくてスマホなんですね。
正直、小学生がスマホを持ってもYouTubeとゲームくらいしか使いようがない気もするんだけど、どうなんだろう…
小学生のスマホの具体的な利用状況
ということで、具体的な利用状況を見てみることにします。
まずはLINEの利用状況。
小学6年生あたりになるとがっつり使い始めてますね。中学生になると更に圧倒的な利用状況に。もはやLINEは使って当たり前ともいえるレベルです。
そして、LINE以外の利用状況。
正直、これ以外の利用目的でメインになっているものあるだろ…とか思ったりもするのですが、利用目的はかなりはっきりしてますね。通話、調べ物、動画あたりがメインかな。
個人的には写真とゲームが入ってないけど、ええんかな?と思ったり。内閣府のデータだとゲーム目的はやはり多いみたいです。
青少年のインターネットの利用内容は、高校生では、コミュニケーション(89.8%)、動画視聴(84.9%)、音楽視聴(83.3%)が上位。中学生では、動画視聴(80.3%)、ゲーム(73.5%)、コミュニケーション(70.4%)が上位。小学生では、ゲーム(77.9%)、動画視聴(63.6%)が上位。
まぁ、でしょうね。でも、小学生に限らず中高生も大して変わらないのでは?と思ったり。
で、こちらが生活の変化です。
これを見ると、だいたい小学校高学戦になるころにはスマホの利用目的がわかってきて、うまく使えているのかなと感じますね。
ただ、連絡はスマホの方が良いにしろ、調べものだったり成績向上についてはパソコンの方が効率良いんだけどなーなんて思ったりもしますが、まぁそれはいっか。
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小学生未満(0~6歳)について
続いて、小学生未満の子供についてです。PRTIMESにあった記事を参考にしつつ、まとめます。
関連記事:子育て中、悩みながらも「0歳からスマホ」が70%超。
子どもにスマホを使わせ始めたのは、グラフを見ると1歳からが最も多いみたいです。
年齢別に見てみると、0歳からでも71%あるそうです。2歳以上だと82%。多いですね。
スマホの使用頻度については、「たまに使わせている」が多数派ですが、「毎日使わせている」という人も15%いました。
年齢別のスマホ利用率を見ると以下の図の通り。
今や子供、というより赤ちゃんの時にスマホでゲームをやらせたり、動画を見せるのが当たり前になってきているのかもしれませんね。親としても、子供が小さいときにスマホで動画を見せたりするのは便利なのかもしれません。
たしかに、自分の姉も姪っ子にスマホで色々見せていたような。
これらのデータは2016年時なので少し古いですが、基本的な傾向は大きく変わっていないのではないかと思い、掲載しました。いまやここまで生活の中にインターネットが溶け込んでいるというのも時代の変化を感じますね。
スマホ利用について大事だと思うこと
ここからは個人的に感じたことを。
スマホ利用で意識してほしいことは、スマホはあくまでツールでどのように使うのかが重要だということです。
多くの人はスマホをゲームと動画、SNSをメインに使っていると思いますが、それではもったいない。
いつでも検索できる便利さ、ニュースサイトの多くがアプリになっていることによる情報収集の効率化、大量のサービスがアプリ化されることによる生産性向上など、スマホの機能を理解し、自分の利用できる範囲が広がるほどにスマホは便利なツールになります。ぜひ理解してほしい。
そこで、個人的には子供がスマホをいじる前に、情報収集能力を向上させたり、仕事の効率化、人との最低限のコミュニケーション等々、アナログでできること増やすべきです。
人間としての能力を向上させ、多くの経験を積むことで、スマホをはじめとしたインターネットツールでできることが増えると思います。
スマホを広めたアップルの例のあの人の場合
ここで、説得力を高めるために有名人を例に挙げます。
グーグルやアップルといったスマホを普及させた会社の創設者や代表は子供のスマホ使用についてはどのように考えているのかを紹介します。
アップルの創業者でiphoneを広めたカリスマ、スティーブジョブズ氏は子供のスマホ―タブレットの仕様について以下のようにコメントしていました。
「うちの子供はまだiPadを使っていないんだ。うちの家庭ではテクノロジーの使用は制限しているからね。」
家庭ではコンピュータなどではなく、本など様々な話題が飛び交っているそうです。家族でテーマを決め、話し合うことで好奇心を持たせ、あるテーマについて考える力を養うことができます。
こういうことができればスマホを更に有効活用できそうです。
また、グーグルの元CEOのエリック・シュミット氏は
「今日のスピーチの中で、一つだけ覚えておいてほしい。1日1時間はスマホをOFFにする習慣をつけよう。”いいね!”ボタンを押すだけじゃない。直接それを言ってあげよう。」
「スクリーンの中で会話をするんじゃなくて、直接会って本当のコミュニケーションを取ろう。人生はスクリーンの中で起こっているわけじゃない。これだけは忘れないでくれ。」
インターネットでできることはあまりにも多いので、インターネットの世界だけで人生を過ごせるかのような錯覚を覚えます。しかし、私たちは現実の世界を生きている以上、実世界の経験をおろそかにしてはいけません。
スマホなどの機械を使えること以上に、自分の頭で考える力をつけることのほうがはるかに重要だといっても過言ではありません。アプリなどのインタネットのサービスは現実世界をより楽しく、便利にするものなのですから。
あなたの家庭ではどうしますか?今は小さな子供にもスマートフォンを使用させている家庭はかなり多いことは先ほどのデータでもわかりました。たしかに、スマホを子どもに使わせれば静かですし楽ですね。動画やゲームもたくさんあるので魅力的です。
その一方でスマホを普及させた企業の代表はスマホを使わないでいろいろな話をさせた入り経験を積ませることが重要だといっています。
子供の時に本を読んだり家族でいろいろな話をすることは子供の思考力を高め、経験を積むことができるので大切です。自分も中高生までに勉強をしたこと、多くの情報を能動的に入手し、自分の考えを持つ訓練をしたおかげで助かった場面は数え切れないほど多くあります。
子どもにスマホを使わせるのかどうか、使わせるとすればどの程度使わせるのか?程度の差は家族によって違います。それでも、一つ確実に言えることは、
小さな子供にどのくらいスマホを使わせるのかは将来に大きく影響を受ける
ということです。もっと一般的な言葉にすると、
幼少期に何を触り、何を経験し、どんなことに興味を持ち、考えたのか。一つ一つの内容が将来何かしらの形で現れる
といえます。
自ら学び、作る人になるべき
良い意味でも、悪い意味でも子供は自分の好きなことに夢中になります。ゲームやアプリなど、コンテンツを作る人になることは大いに結構なのかもしれませんが、 多くの大人のように「コンテンツを消費するだけの人」になってしまうと、そこから抜け出すのは簡単なことではありません。
私たちは日々ゲームをしたり動画を見たり、ニュースを読んだりと日々コンテンツを消費しています。ネット上のコンテンツは超楽しいです。
しかし、私は最終的には自分で何かしらコンテンツを作れる人になるべきだと考えます。本でもいい、ブログでもアプリでもいい。インターネット上のものでなくてもいい。何かを作り、届け、自分以外の人を喜ばせる人間になるのは人間としての使命なんじゃないかと思うんです。
スマホの利用に反対するとかそういう話ではありません。スマホはすごい便利なツールなので、人間の能力を高めてフル活用し、最終的には素晴らしいものを作れる人になりたいですねってはないです。
ぜひ家庭で話し合ってください。スマホの使用について話し合うことは子供の将来・教育について話し合うことと同じですから。