テスト前に一生懸命勉強したのに、日頃授業もまじめに受けているのに、びっくりするくらい点数が低い。どうすればいいでしょうか?
答えは簡単。授業の受け方を工夫すればいいのです。テスト1週間前にまとめれば、テスト範囲の知識を総復習できるくらいに授業中に仕込んでおけばいい。
「まじめに授業受けているのに点数が上がらない」って言っているのに授業の受け方を工夫しても意味ないのでは?そう思っている人もいるかもしれません。
授業の受け方を工夫するというのは、まじめに授業を受けるというよりは、授業でやっておくべきことを抑えるということです。
具体的にやるべきことを6つにまとめます。皆さんの授業の受け方を点検するためにこの記事をお使いください。
- 赤点を免れたい
- 部活や自分のやりたいことをするために赤点を回避しないといけない
- 学校のテストの順位でクラス10位以内を目指したい
- 学校の授業を家でやりたくない
- テスト勉強で楽をしたい
- テストの点数を上げながら部活や学生生活を満喫したい
1.まずは起きろ
大前提です。もともと大した点数も取れないのに授業中寝ていて成績が上がるわけがないでしょう。
このように書くと「中には教科書を一回見ただけで覚えられる人や、一回授業を聞くだけで内容を完璧に理解できる人がいる」という反論があるかもしれません。しかし、そういう人は数万人に一人の天才です。あるいは他の人に隠れてすでに学習済みです。
自分が数万に一人の天才であることを祈っても仕方がありません。あなたが天才だったらすでにテストは高得点でしょう。
そしてさぼっているけど成績の良い同級生に付き合って授業をさぼっている暇はありません。この記事を読んでいるあなたは恐らく成績が良くないのだから。
そして、この記事を読んでいるということは勉強が嫌いでも何とかして赤点を回避しなければ好きなことができないのでしょう。
ということで、授業中は起きて授業を受けてください。
2.大事なところにチェックをつける
授業中に大事な部分にチェックを付けましょう。テスト前にそれを見直します。
「大事な部分って何?」と思うかもしれません。大事な部分がよくわからないからテストで苦労するのだという声が聞こえます。
実はテストに良く出る部分は先生の話を聞いて、周り同級生の反応を見ていれば意外とわかります。
①先生が言っている
授業中よ~く先生の話を聞いてほしい。意外と先生がテストに出る場所をしゃべっていることがあります。
- 「ここテストに出るぞ~」
- 「これ大事だから覚えておけよ」
- 「みんなこれよく間違えるんだよね」
- 「わかりにくいから丁寧に説明するぞ」
等々。
あるいは先生の様子を観察するのも大事。例えば、先生が妙に同じことを何回も説明していたり、補足のプリントを配ったりして解説が多かったりするのはわかりやすい合図です。
ここら辺のメッセージがわかると、「普通によく出る場所教えてくれてるじゃん」と感じるでしょう。
②皆が間違えまくっている
授業中に問題を解いていて、クラスの皆が間違えまくっている問題があったらおそらくテストに出ます。だって、テストで差をつける問題は「間違えやすい問題」ですから。
③教科書や板書で強調されている
言わなくてもわかるでしょう。
板書と教科書でポイントとなっていることろは必ず頭に叩き込まないといけない。特に板書やプリントでポイントになっている部分は何が何でも覚えないといけません。
教科書は先生の話を聞いていれば覚えなければいけない部分が明確になる。
④できなかった問題全て
教科書、問題集、プリント、小テスト、各種テスト。授業とテストでやったすべての問題でできなかった問題にチェックをつけます。できなかった問題とは以下の問題です。
- まったくわからなかった問題
- 合っていたけど適当に山勘だけで説いた問題
- 解いたけどミスした問題
- なんか覚えづらい言葉や単語
特に計算ミス、スペルミスで間違えた問題はチェックをつけたくない気持ちが出ませんか?自分はそうなので気持ちはわかるつもりです。しかし、ケアレスミスはちゃんとミス。白紙であろうと計算ミスであろうと点数は等しく出ません。
ちなみに私は大学入試当日、計算ミスで物理と化学で合わせて70点失いました。(物理と化学合わせて300点満点)。入学試験において70点のマイナスは不合格通知と考えて良いでしょう。自己採点をしたときは全てが終わった気分でした。
解き方が完璧にあっていても計算ミスで不合格になる厳しい世の中です。計算ミスでも、文字の書き間違えでも真摯に受け止めてチェックをつけておきましょう。きたるべき本番で泣かないように
3.プリントやテストは全部保存
授業中に配られたプリントや小テスト、過去のテストを保存していない人間は2種類います。
一つはものすごく優秀で保存する必要がない人間、そしてもう一つはこれらの教材の重要性がわかっていない残念な人間です。そして後者がほとんどでしょう。
テストで良い点数を取りたければ学校で配られた教材は全部保存してください。配られた教材が全て解ければ学校のテストはほとんど解けるようになっています。
できない人ほどほかの教材に頼りがちですが、他の教材に手を出す暇があれば学校の教材をちゃんとやってください。
学校の教材をやらないで点数が良い人は、何度も言うように数万人に一人の天才か、もう解き終わって完璧に身についている人です。
4.ノートの書き直しは当日に
テスト2週間前に「まとめノートを作る」といって、カラフルできれいなノートを書いている人を見たことはありませんか?もしかして、あなたがカラフルなノートを作っていませんか?
ほとんど意味がありません。「まとめノートを作っている」と言っている人が書いているノートは「授業ノートをきれいに書き直したもの」です。ノートを書いている最中はほとんど知識を整理できていません。
もし、ノートをきれいにまとめたいのであれば授業を行った当日にさっさと終わらせてください。テスト2週間前位に作るべきまとめノートはA4の紙1枚に収めるべきです。
5.人に聞いてみる、または教えてみる
わからない部分、解けない部分をクラスの同級生に聞いてみましょう。意外とわかりやすいことがあります。あとは同級生独自の覚え方を教えてもらえるかもしれませんね。
そして、自分が答えられそうなことは同級生に教えてみましょう。びっくりするくらい知識が整理されますよ。
特に教えるのはおすすめです。人に教わるよりも人に教える方が知識が定着します。これはやった人間にしかわかりません。
6.復習する
授業当日に復習ができればベストですが、日々生活しているとなかなかやる暇がないのが学生の常。ということでテストが近くなった時に復習する人が多いでしょう。
では復習とは何をすることなのか?一番簡単な復習はできなかった問題をできるまで解きなおすことです。
先ほど、チェックを付けた問題を解き直すのが一番良い復習です。解き方や考え方を含めてすらすらできるまでやり直す。
できなかったものが全てできるようになればテストで良い点が取れます。基本的にテストは授業で扱ったものから出るのですから。
授業でさっさとやることをやって遊べ
青春は驚くほど短い。やりたいことを突き詰めてやっても時間が足りません。
勉強だけやって終わる学生生活はあまりにも切ないですよね。だからこそ、授業をきちんと受けて、授業中にテスト対策が終わるくらいに準備を仕込んでください。
テスト2週間前にノートと教科書に線を引いているのでは遅い。そんなことをやっていてはテストでまともに点数が取れず、微妙な成績を取りもやもやした気持ちで生活することになります。最悪、補修なんてことにもなりかねません。
授業時間以外は存分に青春を謳歌したいでしょう?
テスト前に勉強量を減らす工夫を授業でする。これが全科目共通の考え方です
参考文献と役に立つ本
参考文献
参考文献というより引用させてもらった漫画のコマです。
勉強法で役に立つ本
今回の記事で日ごろから授業をちゃんと受ける重要性が分かってもらえたかと思います。今回の話をさらに深堀している本を一冊だけ紹介します。
ほかにもよい本はありますが、あえてこの本を紹介しておきます。古い本なのですが、「日々の生活で学習の質を上げる」「当たり前のことをして成績を上げる」という観点で基本的な学習姿勢について書いてくれている良書です。