もはや世界の常識!!地球温暖化のトレンドを知ることができる3つのトピック

今回は自分の研究にちなんで、地球温暖化対策ってこんなにも世界で注目されているんだぞ!ってことを語ってみようと思います。

日本って環境問題をあんまりニュースでも取り上げていないので、気が向くままに書いてみます。

いまや地球温暖化は世界的なトレンドの一つ

地球温暖化問題は、いまや世界的なトレンドの一つになっているということは教養として頭に入れて損はないと思いますよ。

日本では京都議定書くらいで問題が止まっていて、過去の話のように感じている人もいるかもしれませんが、世界ではAIなどと肩を並べるくらいに注目をされている問題で、むしろ今が議論のピークを迎えているといっても過言ではないでしょう。

東洋経済オンラインで地球温暖化対策についての世界の状況がわかりやすく書かれています。

地球温暖化の問題を知るために、知っておくと地球温暖化の話題がわかりやすくなるであろう3つのトピックを見てみましょう。もちろん、ほかにも注目すべき内容はたくさんありますが、この3つを知っておくと地球温暖化のニュースが理解しやすくなるんじゃないでしょうか。

京都議定書

日本で地球温暖化という話題が本格的になったきっかけともいえるものではないでしょうか。

正式名称は「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」という長い名前が付けられています。「気候変動」というのが私たちのよく知るCO₂をはじめとした温室効果ガスにかかわることだと思ってくれればわかりやすいでしょう。

1997年12月、京都市の国立京都国際会館にて開かれた「第3回気候変動枠組条約締約国会議(地球温暖化防止京都会議、COP3)」で採択された、気候変動枠組条約に関する議定書です。

COPというのが環境問題についていろんな国で話し合う会議だと思っていただくとわかりやすいです。

京都議定書は何が重要かというと、初めて具体的な削減目標が定められたということです。

先進国の拘束力のある削減目標(2008年~2012年の5年間で1990年比日本-6%、米国-7%、EU-8%等)を明確に規定して、同意しました。(アメリカは途中で脱退したのですが…)

この時は途上国には削減目標が定められてはいなかったのですが、世界で地球温暖化対策を本格的に始めるという意思が見れた重要な議定書だということです。

パリ協定

こちらはCOP21で定められた新しい地球温暖化対策についての議定書です。2015年に採択されました。

「地球温暖化=京都議定書」という方も多いかもしれませんが、現在の地球温暖化対策はこちらのパリ協定の内容を受けての対策となっていますので、ぜひ覚えておいてください。

パリ協定では、世界全体の目標が定められていて、温室効果ガスの削減目標を掲げている国も京都議定書よりも多くなっています。

更に今般、2015年にフランス・パリで開催された気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において、気候変動に関する2020年以降の新たな国際枠組みである「パリ協定」(Paris Agreement)が採択されました。

パリ協定には、世界共通の長期目標として2℃目標の設定や、すべての国による削減目標の5年ごとの提出・更新、各国の適応計画プロセスと行動の実施、先進国が引き続き資金を提供することと並んで途上国も自主的に資金を提供すること、共通かつ柔軟な方法で各国の実施状況を報告・レビューを受けること、JCMを含む市場メカニズムの活用等が位置づけられています。

日本政府は、パリ協定を踏まえた今後の対策の取組方針を2015年12月22日に決定しました(地球温暖化対策推進本部決定)。

環境庁『気候変動の国際交渉』より一部抜粋

SDGs(SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALs)

SDGsは日本語では「持続可能な開発目標」と訳されるそうです。

パリ協定が採択される少し前の9月に採択されたもので、ここでは環境問題も含めた様々な問題を人類全体が解決すべき問題として17項目を定めています。地球温暖化問題も入っています。

2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」は、全世界でいまだ解決されない貧困や格差、環境破壊などの諸問題を人類全体の課題として捉え、一丸となって解決を目指すための目標だ。

2030年に向けた全世界の決意。「持続可能な開発」とは何かより

SDGsの話題はNewspicksで非常にわかりやすく紹介されているので、一読してみるといいでしょう。

ちなみに、以前に紹介した『奇跡のリンゴ』がらみでいうと、飢餓対策としての農業もSDGsで取り上げるべき問題として注目を集めています。

地球温暖化対策は絶対にチェックすべき!

以上、地球温暖化の現在のトレンドがわかる3つの条約を紹介しました。おそらくこれ以外にも地球温暖化にかかわる条約や、宣言はあるはずです。てか、いっぱいあります。ありすぎて自分も把握できていません。

しかし、地球温暖化にまつわる話はただの環境問題ではなく、様々な産業で関係する話ですし、これからは再生可能エネルギーの話題が一気に注目されるであろうことを考えると見逃せない話になります。

マイクロソフトの創設者のビル・ゲイツ氏も今大学新入生だったらエネルギー、AI、バイオテクノロジーを専攻するといっています。

マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツ氏は5月15日(現地時間)、もし自分が今、大学新入生なら、AI(人工知能)、エネルギー、バイオテクノロジーを専攻するとTwitterに投稿した

これらの専攻をゲイツ氏は「多大な影響を与えることができる有望な分野」と呼んだ。

もしも今、ビル・ゲイツが大学の新入生だったら —— 専攻すべき3つの分野より

環境問題、地球温暖化の問題はAI並みに注目されている熱い分野なんだということを多くの人と共有したいものです。

そして、新聞やテレビなどのメディアで芸能人のスキャンダルばかり取り上げているメディアは、その枠を少しでもいいから地球温暖化の話題に使ってほしいというのが正直なところです。

地球温暖化にまつわる話、めちゃくちゃ面白いですよ。