同じものを見ていてもバックグランドが違うと見えている世界が違うんだなというお話

私は現在、大学院に所属しています。このご時世なので家で作業をすることが多いです。皆さんは家で作業できる快適さと、人と会えないので寂しさどちらが強いですかね?

家で作業をしているとBGMが欲しいなということで最近は音楽を聴く量も増えましたし、ラジオ代わりになるPodCastやYouTubeチャンネルを聞く機会が増えました。

最近、このYouTubeチャンネルにすごくはまっています。

「ゲームさんぽ」というライブドアニュースのYouTubeチャンネルが行っている企画です。この企画は専門家の人に、専門分野がかかわっているゲームを見てもらっていろいろ話してもらうというものです。なむさんという方が始めたみたいです。

「ゲームってめちゃ緻密に作り込まれてるし、その道のプロと一緒にプレイしてみたら普通はなかなか気づけないような、オモシロ発見がいっぱいあるんじゃない??」 そんな思いつきから、いろんなプロと一緒にゲームをやってみる実況動画シリーズ。

普段ゲーム実況を見る時はゲームの面白さやゲームの技術、実況者のトークの面白さを中心に見ることが多いと思います。

しかし、この企画ではゲームの世界観のお話や背景知識が中心です。普段ゲーム実況を見ているときとは全く違う角度でゲームを見れて、なおかつ興味深い知識が手に入るので作業中に流すチャンネルとしてピッタリ。

例えば、気象予報士の石原良純さんと一緒に『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイしてゲーム内の地形や天気について解説してもらったり、

ボディビルダーの人をゲストに呼んで、ストリートファイターのキャラクターの筋肉のクオリティについて話してもらったり、

精神科医の人をゲストに呼んでゲームのキャラクターの精神状態や心を観察してもらったり、

企画はゲームによって多種多様で、どれも普段ゲームをしているだけでは得られない知見を得られるのでさすが専門家だなという印象です。

知識が増えると普段生活してるものの解像度が変わる

この企画を見ていると、普段生活してるものの解像度(見え方)が人によって全然違うんだなと事実をまざまざと見せつけられます。

例えば、先ほどの『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』一つとっても見る人、プレイする人が違えば抱く感覚は大きく異なるでしょう。

ゲームを知らない人にとっては「ゲーム」の一つであることしかわからないでしょう。

昔のファミコンや初代プレイステーション等をプレイして以降ゲームから離れた人が見ればものすごくきれいになったゲーム画面に驚くかもしれません。

ゲームをやりこんでいる人が初めてこのゲームを見た時にはオープンワールドのクオリティに驚いたみたいです。このような感想を多く見ます。

ゲームの本質は体験だ。他のどのメディアにも真似の出来ないゲームの強みは、自らの手で世界に何かをもたらすことの出来るインタラクティブ性なのだ。そして、ゲーム体験のリニア化が叫ばれて久しい現代のゲームにおいて、誰がやっても唯一無二の体験が出来るという、誰もが思いつきながら誰も成し遂げることの出来ないゲーム体験をもたらすことに、BotWは成功したのである。

最高のゲームは、最高の体験をもたらしてくれる。数十年に渡ってゲームをプレイしてきた私にとって、人生で最高のゲーム体験は、このハイラルに生きることだった。

あえていおう。あらゆるゲームの最高傑作は「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」であると。より

一方で先ほどのゲームさんぽのように『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』を別の専門家が見れば気象状況や地形などに目が向きますし、クリエイターの人が見ればゲーム内部の作りこみや技術力に目が向くかもしれません。

このように同じものを見ていても見る人が持っている知識、経験によって感じること、学べることは大きく異なります。

様々な視点はアイデアが増えて生活が豊かになる

ですので、自分にとって一見関係なさそうな知識や経験でも、得ることでアイデアは増えるんじゃないかと思うんです。そして、この新しいアイデアが現状を突破してくれるヒントになる可能性があるのではないでしょうか?

トンネルの中で得た動作や知識は、それぞれが独立していて、バラバラのように思える。もちろん、個々の動作や知識は、自分のものになっている。真っ暗闇が終わるときは、それらがすべて、有機的にがっちりと自分の中でつながる感覚になる。同時に、そのゲームとは直接関係ないはずの感覚や経験、教訓も、一緒に再編成されていく。1秒くらいの間に、脳がピーンと来る感覚になる。そして、疑問だったこと、不思議に思えたことすべてに、答えが導けるようになる。なるほど、そうだったのか、という気持ちに包まれる

勝負論 ウメハラの流儀より

何からでも学ぶ姿勢をもって吸収し、同じものを見ても違い視点も見れる人になりたいものです。

先生はどこにでもいる。  自分自身に学ぼうとする意欲がある限り、どんな人、どんな本、どんな言葉からでも学びを得ることはできる。

勝ち続ける意志力 世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」より