松井優征さん「自分には才能がない。ほかに天才はゴロゴロいるんだと自覚するところから、本当の意味で漫画家人生が始まったんだと思います」

今回は名言シリーズということで気に入った名言を紹介します。今回は漫画『暗殺教室』、『魔人探偵脳噛ネウロ』を書いた人気漫画家の松井優征さんの名言です。

「自分には才能がない。ほかに天才はゴロゴロいるんだと自覚するところから、本当の意味で漫画家人生が始まったんだと思います」

この言葉はデザイナーの佐藤オオキさんとの共著『ひらめき教室 「弱者」のための仕事論 (集英社新書)』のなかで松井さんが言っている言葉です。

自分に圧倒的な才能がないと認める勇気

これを言える人ってほんとにすごいなと思うんです。松井さんは週刊少年ジャンプの漫画家ですから、ある程度は才能があると思って漫画家になったのでしょう。

その中で圧倒的な才能を持った人を見たら、普通は認めたくない気持ちが勝る人のほうが多いのではないでしょうか。「俺だって頑張れば勝てるんだ!」みたいに。

それを「自分には大した才能がない」(今回の名言の前に行っています。)と自分の現状のレベルを客観的に分析することは本当にすごい!

圧倒的な才能がないうえで、いかにして戦っていくかを考え抜く

じつは、今回の名言には続きがあって、これまた冷静に自分のことを考えることができていてすごいんです。

それでは対して才能がない人間がこの業界で生き抜くにはどうしたらいいか。そのためには他の能力を磨く。「生き抜くためには何でもするぞ」という覚悟を持つ。そして、考えて考え抜く。そういう姿勢を身につけました。

また自分ではどうしても作り出せないものがあるんだから、そこはもう有りものを利用してしまおうとか、考えたりもするわけです。

才能がない、弱いと自覚したうえで戦うすべを考えられる人がどれくらいいるでしょうか?相当少ないと思います。

  • 自分の才能を客観的に分析する
  • 圧倒的な強者を前にして、あらゆる手段を使って戦おうと考える

どちらか一つでも難しいですし、ましてや両方は相当難しい。自分も受験の時に、予備校で高3が始まっている時点で東大に入れるような圧倒的に頭のいいひとを目の前にして冷静に考えることができませんでした。

自分のレベルを認めることもできず、証明から戦おうとして失敗しました。

ですから、松井さんの姿勢はマジで尊敬しますし、ぜひとも身につけたいものです。

実はノムさんもこの姿勢を実践していた!

このフレーズを見てから、一つ思い出したのがかつて名監督といわれた野村克也さんが著書で語っていた言葉です。

持たざる者が恵まれたものに勝とうと思ったら、正しい努力だけではまだ足りない。さらなる知恵と工夫をする努力、新たな発想やユニークなアイデアを生み出す努力をしなければ互角以上の勝負はできない。

なぜか結果を出す人の理由 (集英社新書)より

恵まれていないを自覚したうえで、恵まれた人と戦うために努力をする。

才能を足りないことを理解したうえで考え抜こう!

自分も圧倒的な素質を持っているわけでは、今回の言葉は非常に感銘を受けています。今回の言葉は「自分は才能がないかもしれない」と思っている人、そして中小企業の経営者やフリーランスの人はぜひ覚えていてほしい。

なぜ中小企業の経営者やフリーランスの人なのかというと、普通に努力しているだけでは大きな会社に負けてしまうからです。そりゃそうですよね、お金も人も足りないですから。足りないリソースの中で知恵と工夫をする努力をづつける姿勢を忘れずにいたいものです。

最後に「自分は才能がないかもしれない」と思っているあなた。大丈夫、きっとうまくいきます。自分に才能がないと思えている時点で十分に才能がありますし、「どうにかしよう」と考え始めている時点でうまくいくための一歩を踏み入れています。

「くるみ割り人形」で有名な、ドイツの作家、エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンという方がこんな言葉を残しています。

才能を疑い出すのが、まさしく才能のあかしなんだよ。

謙虚な姿勢を忘れずに、自分にできる努力を積み重ねていきましょう。