以前に、柏市発のクラウドファンディングによって製作されたアニメーションがあったので紹介しました。『超普通都市カシワ伝説』というアニメです。詳しい内容は「柏市を舞台にしたアニメ「超普通都市カシワ伝説」がYouTubeで公開されてるよ!」にて記事にしています。
(記事内の画像については許可をいただいてます。)
実際、作っている人はどんなひとなんだろう?
柏市でアニメを作っている人、しかもご当地アニメは非常に珍しいのでどんな人がアニメを作って、広めようとしているのか気になったわけです。
そこで、「カシワ伝説」のアニメを作っている村井さんとプロデュースをしている楠本さんにカシワ伝説と「できる街プロジェクト」についてお話を聞かせていただきました。
お話をした場所はM’s barという、村井さんが経営をしているバーです。南柏から徒歩で5分くらいの場所にあります。(ひっとりとしているからちゃんと調べないと初めての場合は見つけにくいかも…)
今回、お話を2時間ほど取ってくださいました。ありがたい限りです。しかし、私一つ痛恨のミスを犯してしまいました。
記録を取るのを忘れた?
ミスというかやっちゃいけない類のアホです。写真を撮るのを忘れ、メモも取っておらず。何してるんだっていう話笑
ライターのみんな、話を聞いた時には絶対に記録を取ろう!
「カシワ伝説」の現状とこれから
というわけで、お話をしているときにはできる街プロジェクトのことやらアニメのクラウドファンディングについての話などいろいろ聞いたのですが、すっかり記憶から抜けてしまったので(アホ)、覚えている話の中で印象的なものを書き記しておきます。
オリジナルアニメ制作で困っていること
クラウドファンディングによって製作を開始し、今は10話以上のアニメをYouTube上で公開している「カシワ伝説」。
順調に制作できているのかなと思いきや、そうでもない部分も多いみたいです。具体的には、
- 資金が足りない
- 時間が足りない(村井さんも楠本さんも日中働いているため忙しいのだそう)
- 企画は自分たちで行っているため外注が難しい
- デジタルサイネージで柏の駅に表示しているけど、そんなに話題にならないらしい
- 広報活動をしようにも他の人の協力が得られない
等々あるらしい。簡単にまとめると、資金の問題と認知度の問題ということかなと解釈しました。
楠本さんから「資金提供をしてくれる人を見つけるために、いろいろな人にスポンサーになってほしいという交渉を休日に行っています。」という話を聞きました。アニメ動画にスポンサーを掲載する代わりに資金提供をお願いするという内容です。
しかし、スポンサーといっても先行投資の意味合いが強いので、なかなかOKといってくれる人がいないのが現実だといっていました。オリジナルのアニメを広めるにはかなりの努力が必要ですね…
今後の抱負
今後の目標を聞きました。アニメを作っている村井さんは、「まずはアニメ制作にかかわってくれている人にきちんと報酬として、お金を支払える状況を作りたい」といっていました。まずは、アニメから収入が生まれ、アニメ制作に携わっている人に還元される仕組み作りが何よりも重要なんだそうです。
アニメのマネタイズ(お金を稼ぐこと)はDVDや広告に支えられているため、非常に難しくテレビアニメではない自主制作のアニメはさらに収益化するのが難しいのです。
クラウドファンディングで資金を集めたものの、クラウドファンディングだけではお金の流れが単発で、しかも手数料や制作、プロデュースに充てると結局資金はあっという間に底をつきてしまいます。うーん、大変だ。
最後に、アニメの認知度を上げ、収益を上げるためには
今回は、「超普通都市カシワ伝説」の制作者の方とプロデューサーの方にお話を聞きました。
苦労はたくさんあるものの、アニメを制作している姿はとてもイキイキしていましたし、これからの抱負を語ってくださっているときや、プロジェクトについての話をしているときも目を輝かせていてすごく楽しそうでした。
楠本さん、村井さん、いきなりの御願いをかなえてくださり、しかも話下手な自分のグダグダな質問にも嫌な顔ひとつせずにこたえてくださりありがとうございました。あと、記録取ってなくてごめんなさい…
何かに一生懸命取り組んでいる人の姿はかっこいいですね!これからも、新しい取り組みをしている人のことを取り上げていきたいとおもいました。
お話の後、アニメってどうやったら認知度を広げて利益を上げられるんだろう?と考えてしまいました。
アニメの認知度、収益を上げるにはどんなことができるのでしょうか?私は来年からマーケティング担当として働くので考えてしまいました。
今のところ考えられる対策としては、
お店や会社と提携した内容のコンテンツを作り、スポンサーが喜ぶコンテンツにする(「アニメ制作のビジネスモデルを変えた「食神魂」」という記事が参考になると思います。これは賢すぎる)
- アニメを見てもらうターゲットを決める(柏市民に向けてのアニメなのか?柏市以外の人に柏の良さを届けるアニメなのか?それによって戦略も変わるはず)
- クラウドファンディングの特典でアニメの認知を上げるキャンペーンを絡めてしまう
- デジタルサイネージでYouTube上で検索をしてもらう
- インフルエンサー(拡散力のある人)に紹介してもらう
- いっそ、オリジナルアニメのためのプラットフォームを作る
- オリジナルグッズの全国展開?
とかですかね。うーん、どれも根本的な解決策にはならなさそうです。ちなみに、オリジナルグッズを作るサービスって結構あるんですね。オリジナルグッズってどれくらいアニメ普及の効果があるんでしょう?気になるんで、調べることにします。
オリジナルアニメを広めるのはできたら強いですが、難しいことがわかります。ぜひとも「カシワ伝説」は柏市民として成功してほしい!
アニメ産業についてもっと勉強してみたくなった。こんな本とか読んで勉強しよう。そしたらもっとアイデアが出るはず。
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