柏市ではある種名物になっていた建物があります。旧そごうです。
そごう柏店の閉店と解体工事
そごう柏店は1973年にJR柏駅の東口前にオープンして、2016年に閉店しました。
その後はどこが土地を買い取るのか、跡地はどのようになるのか全く分からない状態が続いていました(自分が情報を把握していなかっただけかもしれませんが)。
2024年、状況が一気に進むはじめました。
まず、2024年6月から解体工事が始まることとなりました。
2024年5月18~20日には一般公開され、柏市民が多く訪れたのは柏市民としては記憶に新しいところです。私も行ってみたいと思い、申し込みを行おうと思っていたら抽選が終わっていました。
柏駅東口のシンボルとして親しまれながら2016年に閉店した旧そごう柏店本館の解体工事が6月1日に始まるのを前に、柏市が18~20日、同本館内を一般公開した。事前予約した4千人限定で行われた一般公開は、閉店後最初で最後。初日の18日は、約1200人が入館し、最上階の旧回転展望レストランからの眺望や2階での同本館周辺の写真展などを楽しみつつ、別れを惜しんだ。
一般公開の対象人数は当初3600人だったが、4月15日~5月8日の期間内に3万3060人が応募。市では最終日の20日にさらに400人分の公開枠を設け落選者を対象に再度の応募を行った。市は6月7日開会の市議会定例会に、跡地購入議案を提出予定で、可決されれば購入が正式決定する。
見慣れた景色が変わるというのは寂しいものです。
解体工事の進捗(2024年8月13日現在)情報
解体工事が始まって景色が少しずつ変わってきました。
解体業者はどこなのか?これからどうなるのか?
気になったので、貼り紙を探すことに。
北柏の経験から工事現場のところにお知らせが書いてあると思ったのでとりあえず行ってみようと思いました。
やはりありました。
- 施主 三井不動産株式会社
- 施工会社 田中建設工業株式会社
- 工事件名 「旧そごう柏店本館地上部解体工事」
- 工期 2024年6月から2026年12月(予定)まで
施主が三井不動産。ということは柏の葉キャンパスや流山おおたかの森と同じ感じになるのかな?と気になりました。
ということで柏市のサイトに市民向けの情報(田中建設工業株式会社様より)が表示されていたので、見てみることに。
以下、柏市のサイトなどに掲載されている今後の旧そごう跡地の活用方法についての情報をいくつかピックアップして紹介します。
旧そごう柏店本館の土地取得
土地取得の目的
整備から半世紀が経過した柏駅東口駅前の再整備の推進
土地取得の概要
①令和6年2月19日に、予算の議決を条件とした土地譲渡について、 正式に所有者と合意したため、これに基づき土地を取得
②土地面積:5,201.41㎡
③土地取得費:86億円(不動産鑑定評価額をもとに算定)
④土地取得の条件: 建物地上部は所有者により解体。市は上記土地取得費をもって更地化後の土地を取得
予算
(1)歳出 令和6年度から3か年で総額86億円を支出
(2)歳入 令和6年度から3か年で国庫補助金 8億円、 都市整備基金繰入金 78億円
想定スケジュール
【令和6年度】 土地売買契約、建物解体工事着手
【令和7年度】 解体工事
【令和8年度】 解体完了見込み、土地引渡し予定
私が知らないだけでかなり詳細に予定が決められていました。令和8年までの開発には「柏駅東口未来ビジョン」という名前が付けられています。
柏駅東口未来ビジョン
柏市では、令和5年5月に柏駅東口の目指すべき未来のひとつとして、「柏駅東口未来ビジョン」を策定しました。
「柏駅東口未来ビジョン」は、柏市の玄関口として多くの来街者で賑わう柏駅東口駅前の、これからの50年に向けた「未来のすがた」と「未来への取り組み」を示したものです。
柏市では柏駅東口駅前の地権者を主体に商店会・鉄道事業者等が一堂に会する「柏駅東口未来検討委員会」を令和4年12月に立ち上げ、まちの未来のあり方について議論しました。本ビジョンで示す「未来のすがた」は、この委員会で検討・共有された「人を惹きつける魅力」、「広がりある高い回遊性」、「みどり豊かなゆとりある空間」といった今後のまちづくりに必要な3つの要素をふまえ、目指すべき未来のひとつとして柏市がとりまとめたものです。
この柏駅東口未来ビジョンが、現在・未来のまちづくりの担い手で共有され、実現されることを目指します。
柏駅東口未来検討委員が設置され、三回にわたって議論がされています。現在、柏駅は西口と東口の2つしかありませんが、「柏駅東口未来ビジョン」を見ると新たに北口が設置されるそうです。
柏駅東口未来ビジョンの策定のページでは開発のイメージ図がありました。