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Instagram(インスタ)のアプリでいいねの数が見れなくなった件

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*2023/6/16現在はインスタのいいね数が再び見れるようになっていました。

タイトルの通りなのですが、気がついたらインスタのアプリでほかの人の投稿のいいねの数が見れなくなってますね。自分のいいねの数も数えようと思えば数えられますが、表示されなくなりました。

最初は「バグかな?」なんて思っていたのですが、どうやらバグでも何でもなくそういうテストを始めたらしい。

公式が言うなら間違いない。

インターネット企業のことや技術に関してのニュースが豊富なサイトTechCrunch(テッククランチ)の英語版のサイトを見るとこんなことが書いてあります。

“Later this week, we’re running a test in Canada that removes the total number of likes on photos and video views in Feed, Permalink pages and Profile,” an Instagram spokesperson tells TechCrunch. “We are testing this because we want your followers to focus on the photos and videos you share, not how many likes they get.” The small percentage of Canadian users in the test will see a notice atop their feed warning them of  “a change to how you see Likes.” The announcement came alongside a slew of new product debuts at Facebook’s F8 conference.

Instagram officially tests hiding Like countsより

要はインスタ側は私たちユーザーに、投稿のいいねの数じゃなくて写真や動画そのものを見てほしいとのこと。いわれてみれば、理にかなっているような気もする。

インスタは写真は動画を見るためのSNSユーザーは自分が良いと思う写真を撮り、共有し、他人の良いと思える画像や動画に対してリアクションをする。これが基本ですから、承認欲求なるものは2の次というスタンスを明確にしているのかなと個人的には解釈しています。

関連記事:インスタグラムのいいね数が見れない仕様に!2019年インスタグラム仕様変更

インスタの「いいね」はブラウザで見れる

で、インスタグラム内で他人の投稿の「いいね」数が完全に見れなくなったのかといえば、そういうわけではありません。ブラウザ版を利用すればいま(2019年10月現在)も見れます。つまり、スマホ(タブレットもかな?)アプリ版のみいいねの数が見れないというわけです。

こんな感じでスマホでもPCでも、ブラウザ版であればいいねの数は見れます。

てか、自分の投稿のいいねの少なさに衝撃を受けてます。15って何よ…影響力のなさとリアルの友達の少なさがばれるだろう!

なぜ、アプリ版のみいいねの数が見れなくなったのか?

そうすると、なぜ、Instagramの運営側はアプリ版のみいいねの数が見れない仕様にしようとしているのでしょうか?

公式の理由は「より写真に注目してほしい」というコメントしか見つからなかったので、考察してみることとします。真偽はともかく、「もしかしたら、こういう可能性があるかも」というものを並べます。

1.承認欲求をメインにしないため

まず思いついたのがこれ。「SNS=承認欲求」という側面が強くあります。実際、SNSのいいねやコメントと承認欲求を結びつける論文が数本あります。

そして特に重要なことは、「いいね」の機能は、『白雪姫』の女王の鏡が果たす役割と
同じであるという点だ。とても直接的な形で「誰かがわたしを賞賛してくれている」とい
う感覚が持てる。こうして多くのひとから肯定的な反応を受けとることで自己評価があが
る。「“いいね”がいくつついたか」や「フォロワー数が何人になったか」など、承認の基
準がこれほどわかりやすいものはない。

また「いいね」をもらうだけでなく、他のひとの投稿にも多くの「いいね」をする。心
から「これはいい」と思って「いいね」するだけでなく、誰かに気を遣ったり、思いやっ
たりする結果「いいね」することもあるようだ。こうした傾向も女王の鏡と同じで、親の
期待する姿を見せて、まるで「お母さんの言う通りだよ」と言わんばかりに「子供が親を
承認してあげる」行為とよく似ているように筆者には見える。そのことで「自分が親から
承認してもらう」ことが可能であったように、SNS もまた相互承認的な側面がある。

承認欲求についての心理学的考察─現代の若者と SNS との関連から─より

さらに、「承認欲求とソーシャルメディア使用傾向の関連性」という論文の中でも承認欲求が高い人はInstagramやTwitterなどを利用する傾向があるとの結果を示していました。

また、SalesForceが独自に承認欲求に関する傾向をまとめています。違いはあるものの半分程度の人は承認欲求があるという結果です。

  1. リア充アイドル (承認欲求が強い×承認の数を重視)
    承認欲求が最も強く、SNSを最も頻繁に利用するタイプ。10、20代の割合と、TwitterとInstagramの利用率が最も高くなっています。充実した毎日を送っている自分を幅広い人に見てもらい、多くの承認を得たいと考えています。
  2. ミーハー社交家 (承認欲求が強い×承認の相手を重視)
    承認欲求は強いものの、ソーシャルメディア上では分別のある行動をとるタイプ。Facebookの利用率が最も高くなっています。好奇心旺盛かつ多趣味で、幅広い交友関係を持ち、SNS上で積極的に交流しています。
  3. 議論系オタク (承認欲求は弱い×承認の数を重視)
    承認欲求は弱いものの、趣味や好きなことに関する投稿は活発に行うタイプ。男性の比率が最も高く、Twitterをよく利用しています。SNSを通じて、趣味に関する情報収集や、同じ趣味を持つ仲間との交流を楽しんでいます。
  4. 協調的フォロワー (承認欲求は弱い×承認の相手を重視)
    承認欲求が最も弱く、ソーシャルメディアの利用は最も消極的なタイプ。40、50、60代の割合が最も高くなっています。家族やママ友などの比較的狭い人間関係の中で、周囲に気を遣いながらSNSを利用しています。

消費者のSNS利用を左右する「承認欲求」を徹底分析!より

承認欲求が良いものは、悪いものかについては今後も多く議論がなされると思います。

それでも、Instagramがアプリ内でいいねの数を見れなくしたという事実を踏まえると、Instagram側が「承認欲求を強く刺激しない方が良い」と判断していると考えた方が納得できます。

2.企業がインフルエンサーとのコラボをするときに「いいね」の数を判断材料にしないため

インスタグラムのいいね数が見れない仕様に!2019年インスタグラム仕様変更の記事では、企業側がインフルエンサー(影響力のある投稿者)のいいね数が見れなくなるので、起業コラボがしにくいのでは?という指摘がありました。

これまではインフルエンサーの投稿の影響力や力量を、いいね数やコメント数などのエンゲージメント率で判断することが多かったかと思います。

それが今回の仕様変更により、インフルエンサーの影響力を判断する基準が大幅に減ってしまったことは間違いありません。

今やインスタグラムでのインフルエンサーマーケティングを行なっている企業がほとんどですので、この仕様変更はなかなかの影響を及ぼすのではないかと思います。

インスタグラムのいいね数が見れない仕様に!2019年インスタグラム仕様変更より

このような指摘を見ると、「企業がインフルエンサーとのコラボをするときに「いいね」の数を判断材料にしないためにInstagramでのいいねの数を表示させなくしたのではないか?」とも考えられますね。

しかし、ブラウザ版でいいねの数はみれるので、現時点で企業側はインフルエンサーの影響力を投稿のいいねの数で判断できます。

そのため、Instagramアプリのいいね数の非表示化は、企業がインフルエンサーの影響力を調べることを防ぐためではないと考えられます。

3.いいね目的のマナー違反を減らすため

個人的には恐らくこれが一番大きな理由なんじゃないかと思います。

自分のいいねの数が見れると1.で説明した承認欲求が高まります。他人のいいねの数が見れると変な競争意識が芽生えます。これら2つが合わさり、いいねを求めて変な行動をする人が少数ながら生まれてしまう可能性があります。

少数ながら、マナーの悪い人の行為があまりにも非常識で、社会的にも大きな問題となります。

インスタ映えのために迷惑行為をする人がいるというニュースが定期的にあります。下の関連記事のディズニーランドでの迷惑行為や飲食店での食べ残しなどがわかり易い例でしょう。

関連記事

自分も実際に、ジャンボパフェを頼んだのに写真を撮ったら一口だけ食べて帰ってしまった2人組の女性を見たことがあります。大学生か、OLなのかな?とは思いますが、少なくとも分別のある年齢なのは間違いありません。

あまりにも驚いて一緒にいた友達と「はぁ!?」と声に出してしまいました。頼んだものをほぼ全部残すなんて人として非常識です。もし小学生がそれをやったら食べ物にも、作った人たちにも失礼だから駄目だよと諭すレベルの行為ですよね。それを大人がやるんですから…

まさに、インスタ映えのために人としての尊厳を失っています。まじで、Instagramでいいねがもらえても、お前自身が映えているわけじゃないしむしろ心がブスだぞ。

Instagramのユーザー数が少なければ大きな問題にならないのかもしれませんが(それでもだめだけど)、今やスマホ上のインフラの一つともいえるアプリですから対策は必要でしょう。

非常識な行為をする、分別のない阿呆は恐らくブラウザでインスタが見れるなんて知らないだろうし(そもそもPCないだろうし)、アプリ版でしかインスタを使わないので、阿呆のいいねの数を求めてやる暴走を多少抑制できるのではないでしょうか。

それでもバカな人は変なことをするのでどこまで効果があるのかわかりませんが…

もし、こういう意図があって非表示にしたのであれば良い判断なのかなと思います。経過を見たい。そして、できればTikTokも阿呆の暴走を止める措置を施してほしいです。あっちの方がやばい気がするので。

さいごに

ということで、今回はInstagramでいいねの数が見れなくなったので、だらだらと書いてみました。

SNSと承認欲求、そしてマナーの悪い人間の問題はインスタの限りません。そして、これからもSNSが存在する限り議論されるでしょう。

今回のインスタグラムの粗衣がどれくらい効果があるのかわかりませんが、経過を見守りましょう。

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イチョウの木
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